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A.A.バデンホースト A.A.バデンホースト A.A.バデンホースト

A.A.バデンホースト "カルモスフォンテーン レッド ブレンド (旧ファミリー レッド)" スワートランド [2021] (正規品) A.A. Badenhorst Kalmoesfontein Red Blend [赤ワイン][南アフリカ][スワートランド][BLD][750ml]



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A.A.バデンホースト "カルモスフォンテーン レッド ブレンド (旧ファミリー レッド)" スワートランド [2021] (正規品) A.A. Badenhorst Kalmoesfontein Red Blend [赤ワイン][南アフリカ][スワートランド][BLD][750ml]

[マジカル] BLEND ◎WA誌曰く「スワートランドのキー・プレイヤー」。

こちらがバデンホースト赤の旗艦ワイン、『カルモスフォンテーン』。

旧『ファミリー・レッド』と呼ばれていたシリーズです。

赤も白も多彩な葡萄品種の混醸により造られる、まさにアディのブレンド・マジック・オン・ステージ。

国際的評価が高いのは白のほうですが、個人的には赤を推しましょう。

といっても、赤も上記のように、アドヴォケイト誌では無傷の全ヴィンテージ大台突破…というレベル。

因みにアトキン格付けは最新2023年版においてニ級に格付けされています。

▼カルモスフォンテーン・レッド・ブレンド(Kalmoesfontein) スワートランド内、カルモスファウンテンという小さな区画にある、花崗岩土壌の自社畑からの葡萄を主に用いたトップ・キュヴェ。

1950〜1960年代に植えられた高樹齢の古木が植わり、灌漑もせず、自然なままのブッシュヴァイン方式で栽培されていため、結果として収穫量は自然に減り、かつ果実味の凝縮したブドウが育ちます。

収穫は夜明け前、暑くなる前に手摘みで。

収穫後、厳しい選果を経て、直ぐにプレスせず、一晩冷却させます。

それから完全に破砕はせず、優しくフットスタンプして、野生酵母による自然発酵を促します。

コンクリートタンクと開放樽の両方を用い、発酵が始まったらピジャージュを1日2回。

6か月ほど寝かせた後にプレス。

プレス後はポンピングオーバーを最低限行いながら10ヶ月熟成。

▼’21年 ’21年はシラーズ58%に、残りはサンソー、ティンタバロッカ、ムールヴェドル、グルナッシュ。

度数14.0%。

ティンタ・バロッカ(Tinta Barroca)種はポルトガルではメジャーで、ドウロにてポート用の優良品種として栽培されています。

寒さに強く、厳しい気候にも対応してくれる葡萄品種だそうです。

スタイルで言えば、これはティンタ・バロッカ由来なのでしょうか?アタラクシアの『セレニティ』やクリスタルムの『パラディサム』といったGSMに比べ、果実の甘味量を豊かに感じました。

濃密な膨らみ、ミディアム・ボディの範疇での旨味の密度高き量感があり、前者二つのワインのほうがドライです。

ただ、バデンホーストもそこへまろみあるタンニン、柔らかくおおらかな酸味、印象的なスパイシーさが加わり、ため全く甘口にはなっていません。

むしろ重過ぎぬボディとともに良好なバランスが見られました。

◎Tim Atkin South Africa Report 2023より 【TA934点】 「Adi Badenhorst makes this co-fermented red from various blocks on the Kalmoesfontein farm with a classic Swartland combination of Syrah, Tinta Barocca, Cinsault, Mourvèdre and Grenache. Grippy, firm, intense and built to age in bottle, it has garrigue aromas, damson and blackberry fruit, chewy tannins and very little wood influence. Needs time.」 完熟ベリー(黒果実やプラム)の風味たっぷりな甘みが道中の膨らみを形成し、舌触りはザラつきが無くスムースでクリーミー、そしてフルーティー。

フィニッシュには道中の密度に反してエレガントさ(ナチュラル感)を置いていきます。

余韻は長く、ノーズ残る軽いスパイスもいい…。

バデンホーストのワイン全般に言えることですが、彼のワインはどれも雄大で、ナチュラルで、でも印象的で…日本で所謂「自然派」と括られるワインのイメージとはちょっと違う、上質な天然モノ…といった風合いがあります(右画像はWE誌特集、「ワインの革命児たち」の表紙。

右端がアディ)。

●南アの風雲児。

回帰の革命家による魔法のブレンド。

■ティム・アトキン93ポイント 


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